ゲーム=悪なのか?「ゲームばっかりしてなさい。」を読んで。
先日Amazonをうろうろしていたら、ゲームが好きな私には馴染みのある著者の本に出逢った。その人の名は「浜村弘一(はまむらひろかず)」さん。ファミ通(ファミコン通信)の元編集長だった人。その浜村通信(彼のニックネーム)が書いたファミ通でのコラムをまとめた書が今回出逢った本である「ゲームばっかりしてなさい。-12歳の息子を育ててくれたゲームたち-」です。
世の中にはたくさんのエンターテイメントがあります。テレビ、映画、漫画、本、ゲームなどなど。しかしその中で特に悪者にされがちなものがあります。それは「ゲームと漫画」です。そのなかでもより犯罪と結びつけられやすいのが「ゲーム」です。本当にゲームをしていると悪い人になっちゃうの?
スマホなどが普及した今、子供がゲームに触れないようにすることはとても難しいと思います。そこにゲームがあるのに「これはさわっちゃダメ!」って言っても触りたくなるのが子供。だったらゲームと子供のいい関係を築けばいいのではないか、と思うのです。
この本で浜村通信は「ゲームと子供のいい関係」を記しています。ゲーム雑誌の編集者とその息子じゃゲームにとって有利なことを書いてあるんじゃないの?って意地悪な人なら思うかもしれません。でも「ゲーム雑誌の編集者=子供の楽しいことを理解している大人」だったとしたら。
ゲームに限らず子供がなんであんなに楽しそうに遊んでいるのかわからない、理解できないと思ったことはありませんか?人って理解できないものを「怖いもの、危ないもの」と判断して遠ざけてしまう傾向にあると思います。勇気をだして子供が楽しいことを理解する為に一歩踏み出してみようか…。そういう方がこの本を読んでくれたらいいなと。
読んでみるとゲームが「悪い影響を与えるだけではない」ことを理解してもらえるはず。映画やテレビ、漫画と同じでつき合い方次第だということを。それを管理してあげられるのは親であることも。
息子さんとのゲーム体験をほのぼのエピソードとしてまとめてあるこの本。ゲームは子供にとって善にも悪にもなる、ただし親が理解し管理してあげれば素晴らしい体験をする機会にもなるんだということをわかってもらえるんじゃないかと思います。
今回Kindle版を購入したのですが、100円もしないこの本にはその価格の数十倍の内容が詰まっていたと私は思います。特に20代から30代の方は本に出てくるゲームをやっている世代だと思うのでより楽しく理解できると思います。今回はとてもいいお買い物でした。
ゲームばっかりしてなさい。-12歳の息子を育ててくれたゲームたち-<ゲームばっかりしてなさい。-12歳の息子を育ててくれたゲームたち->
- 作者: 浜村弘一
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2012/09/27
- メディア: Kindle版
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