誕生日にビッグマイナーチェンジ版「FIAT 500」登場。
※別に「ち○こ」と「チンクエチェント(イタリア語で500)」を掛けてないですよね…イタリア語だし。
7月4日はFIAT500のお誕生日。その日に「新型(フルモデルチェンジ)」が発表される!という一部の情報がありましたが、「マイナーチェンジ(改良)」の情報が多数入っていたのでそれはないと思っていました。やはり「ビッグマイナーチェンジ(大幅な改良)」の発表に留まりました。それでは大きな変更点を。
エクステリア(外観)
ぱっと見の個人的な感想を言ってしまうと、ちょっとだけ「お下品」な方向へデザインが進んだかもしれません。大きな変更点は以下の通り。
大きな変更点は写真のようにヘッドライト、リアのコンビネーションランプ、それに前後のバンパー、グリルです。
ヘッドライトやランプはLEDを使用したりとより進化したものになっています。バンパーとグリルはクロム処理されたパーツが増えて高級感は増していますが、個人的には若干やらしさがあるかなと。
総じてクルマを大きく見せてしまう作用がありそう。少しだけ可愛さが失われたかな?
インテリア(内装)
最大の変更点はこのビジュアルオーディオ「Uconnect」が搭載されることでしょう。これによって日本モデルも念願?のUSB端子が装備される可能性は高くなったはず。
500S同様の「TFT液晶メーター」が全グレードに採用。ステアリングも雰囲気が大きく変わりましたね…なんか可愛くない。
シートの作りに関しては最近変更があったばかりなのでデザイン(柄)的に変更がある、程度に納まっているようです。グレードによってシートの素材が変わってきます。
日本に入ってきそうなエンジン
欧州仕様ではかなりの種類のエンジンが用意されています。現在、日本にはその中の二種類が入ってきています。1.2Lのガソリンエンジンと0.9Lのツインエアエンジン。
気になるディーゼル仕様ですが今回のモデルチェンジでも導入は見送られるかと…でも、遅れて追加される仕様の「エコバージョン」は可能性はありそうな気がします。2015年以降に発売される欧州モデルはすべて新しい環境基準(ユーロ6)を突破しています。その基準は日本の遥か先を見据えてのもの。それゆえ日本での環境基準も満たせるという考えです(素人目ですが…)。
特に日本ではディーゼルモデルはでないのか?という声が多くあります。BMW MINIのモデルにもハイグレード用ですが用意されるようになった今、導入してほしいと思っているディーラー側の人間も多いと考えます。
なので個人的には1.2Lガソリンエンジンの廃止、ディーゼルグレードの追加。ツインエアとディーゼルの2本柱で戦っていくのではないかと。その動向は500X発売時にもわかると思います。ディーゼルが入ってきたら可能性がかなり高くなると思っていいでしょう。
このマイナーチェンジ版の2016年モデルは本国では9月に発売になる予定です。日本国内は来年の春ごろを予定しているそうです。
なぜ「新型」が出ないの?
このブログにきて新型ではないことにがっかりしている人もいるかもしれませんね。ではなんで長い期間「フルモデルチェンジ」が出ないのだろう…と。結論から言ってしまえば「出す必要がない」からなのではないかと思っています。
2007年に欧州の安全基準(ユーロN-CAP)を最高得点(五つ星)で突破していますし(その後追加項目あり、2016年からも対歩行者用の項目追加予定)それ以降の項目に関しても独自テスト経て改良をしていると思われます。環境性能に至っては「対応したエンジンに載せ替える」ことで対応してきました。現在搭載されているものは「ユーロ6」という最新の基準を満たしています。
2007年に登場した新しいモデルは「愛され続けて欲しい」という意味合いもあったのでしょう、当時のコンパクトカーとしてはかなりオーバースペックな安全装備やボディの衝突性能を備えていました。それは最初から「長めのサイクル」を考えていたと考えています。
今回のモデルチェンジでも1,800カ所を超える改良点があったということです。ここからもまだまだこのモデルで戦いたいという想いは伝わってくるかと。
以前宣言した通り現行モデルはあと3年は戦えるはず!フルモデルチェンジは10周年の2017年7月4日発表!…かもしれませんね。その前にこの秋の500Xの発売を楽しみましょう!
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