HV・PHV・EV・FCVそれぞれの利点と欠点。
ハイブリッド、プラグインハイブリッド、電気自動車、燃料電池自動車。ややこしいので素人の私でもわかるように簡潔にメリット・デメリットをまとめてみようと思います。
そもそもハイブリッドという言葉は「ふたつの要素を組み合わせてできたもの」という意味。そのふたつの要素が「エンジン」と「モーター」になる。エンジンをモーターで補助してあげることで加速力や燃費を上げる。モーターを動かすには電力が必要で電池を積んで回生ブレーキ等を使って電気を貯める。
・ホンダ フィット 36.4km/L
・トヨタ アクア 37.0km/L
利点
4つの方式の中では圧倒的に安く燃費を上げることができる。
欠点
運転方法によっては電気を貯めることができずエンジン走行ばかりになって燃費が上がらない。電池内に電気がなくなると、その重さにより逆に燃費が悪くなる。
ハイブリッドカーの一種で直接充電できるもの。ハイブリッドカーと電気自動車の要素を併せ持つ。
・トヨタ プリウスPHV 31.6km/L(モーターで走れる距離 26.4km)
・三菱 アウトランダーPHEV 18.6km/L(モーターで走れる距離 60.2km)
利点
ハイブリッドよりEV走行が長くできる。
欠点
ハイブリッドより価格が高い。充電に時間がかかる(200Vで90分程度)。モーター走行の航続距離がEVより少ない。価格が高い。
電池を積んで充電し、モーターのみで走る自動車。レンジエクステンダーという内燃機関(エンジンのようなもの)を積んで電気を自家発電するモデルもある。
・BMW i3(モーターで走れる距離 229km)
・日産 リーフ(モーターで走れる距離 228km)
・三菱 i-MiEV(モーターで走れる距離 180km)
利点
加速性能がいい。自由なデザインが可能。電池の電力を家庭用で使うこともできる。
欠点
充電に時間がかかる(200V充電で8時間程度、急速充電で30分程度)。現時点で航続距離が短い。価格が高い。
電気自動車の一種で燃料電池を使い発電しモーターを動かして走行する。
・トヨタ ミライ(モーターで走れる距離 650km)
・ホンダ FCEV(モーターで走れる距離 480km)
利点
有害物質を排出しない。EVより短時間で充填でき、航続距離も若干長い。
欠点
現時点で水素ステーションなどのインフラ整備が整っていない。燃料電池や水素タンク等のスペースが必要でクルマのサイズが大きくなる。水素の調達、格納にまだ多くの問題がある。給油より時間がかかる(3分程度)。価格がとても高い。
この他にもダウンサイジングターボというものもあるし、日本限定ですがディーゼルが増えていきそうですし。なにやらディーゼルハイブリッドやダウンサイジングターボハイブリッドなども可能ということで…。まだまだ技術的には環境性能、燃費を上げていく余地はあるということかと。現実的に見て今後10年は電気自動車とプラグインハイブリッドが主流になるのかなぁ。