コンパクトカーはマイルドハイブリッドで充分!
先日発表になった「新型ソリオ」が27.8km/Lという脅威の燃費を達成。しかもこれはプリウスやアクアのようなハイブリッドシステムではなく、いわゆる「マイルドハイブリッド」と呼ばれる簡易ハイブリッドで達成。ほぼ「Sエネチャージ」と同じシステムなのですが、最長30秒間のモーターアシスト等が付いたということで「マイルドハイブリッド」表記となったよう。
待たれるストロングハイブリッド?
年末には発表、発売になるかもといわれているのがスズキ初の「ストロングハイブリッド」を搭載した「ソリオ」ということらしいのだが、本当に必要なのだろうか…と。個人的には「値段と燃費」をうまく両立した「マイルドハイブリッド」というところがうまい着地点なような気がする。
小型車には「低価格」という要素が大きく作用するので「ストロングハイブリッド」で値段が上がってしまうなら上のクラスを検討されてしまうのでは?という懸念もある。まあ選択肢が増える、ということは顧客には嬉しいことなんだけど。
コンパクトカーはマイルドハイブリッドで充分
今までの記事等でいろいろ計算したり考えたりしてきたことを総合すると、この「新型ソリオ」に搭載された「マイルドハイブリッド」は一番理にかなっていると思う。
ホンダのi-DCDの件を見ても、小難しいことをやることでリコールのリスクが高くなる。不慣れな最新の技術を使わず、熟れた最小のシステムを大きく活用することでそういうリスクも低くなり価格も低く設定できる。これはコンパクトカーには必要不可欠なもの。
それでも「アクア」や年内発売予定の「新型プリウス」の「ストロングハイブリッド」という響きは顧客の心をしっかりと掴んでいるのも事実。いろいろ総合的に考えるというよりもそっちで選択しちゃうのかなぁ…って。あの凄いデザインの「新型シエンタ」が売れちゃうってのもそういうところが大きいんだろうな。
「燃費」は乗り方で変えられる
当ブログでは、何度も「燃費は乗り方で変えられる」ということを発信し続けていました。初代フィットでも安定して「17.0km/L」を出せちゃうし、アクアでも「19.5km/L」程度になってしまうこともある。ようはシステムの利点をドライバーが理解してうまく使ってあげれば燃費は高くなるし、それを無視すればどんなにカタログ燃費が良くても高い数値は出ない。
個人的には「マイルドハイブリッド」を乗り方で活かしてあげる方を選びたい。むしろガソリン車でもいいんだけどね。ただ最近のモデルはガソリン車=ベースグレードになるので装備が寂しいのです。装備はそこそこそろっているガソリン車や「マイルドハイブリッド」があればそれを選びたいところです。