一緒に見よう!「廃墟の休日」の楽しみ方講座。
「廃墟の休日」第1回をご覧になっていかがでしたか?評判はかなり良かったようですが、あまりピンとこなかった方も多かったのでは。今回は第2回に向けてどのように見たらいいのか、というのを考えていきたいと思います。
廃墟=心霊スポットではない
もう一度「廃墟」というものがどういったものか。当ブログでも数回記事にしてきましたが、その際に「廃墟=心霊スポットではない」とお伝えしてきました。廃墟は怖い場所ではありません。それでは何を楽しむ場所なのか、それは「失われてしまった生活を想像する」ことにあります。
残酷な中に魅力が潜んでいる
第1回の「摩耶観光ホテル」では演者さんが「当時の写真」を持っていたと思います。あれは「失われた生活を想像する」為の「補助アイテム」的なものになります。その写真と現在の景色を重ね合わせ、残酷な時の流れというものを感じるのです。
演者さんが写真と見比べて「ああ、この写真見なきゃ良かった…」って言ってたと思います。そうなんです、そのくらい時の流れというものは残酷なのです。どんなに栄華を誇っていた建物でも、人がいなくなると時と共に風化していく。私にとってはその「残酷な時の流れ」こそ魅力ともいえるかもしれません。
エチュードは不要…かな?
番組はドキュメンタリー部分とエチュードの部分に分かれているということでしたが、予想通りエチュード(即興劇)は不要なものだと…尺が短いのでまあ我慢の範囲内としましょうか。半々くらいと覚悟していたので…。
最後に、エチュードの最後に廃墟の中にあった床の破片で文字を形作ったシーンがありました。あれは正直言って「ルール違反」だと思っています。廃墟にあるものは基本「いじらない」「傷つけない」「持ち帰らない」という原則の元に扱うべきだと。ほとんどの場合は「所有者」がいるわけですからね。それだけは番組上気をつけて欲しいなと思いました。
第2回は”廃墟の王様”「端島」
第2回はいきなり大物です。”廃墟界の王様”である「端島」。軍艦に見た目が似ていることから「軍艦島」と呼ばれるようになりました。
先日世界遺産の登録が済んで保護に向けて大きく動き始めています。もともと劣化が激しく島内は立ち入り禁止とされてきました。2009年頃になってやっと観光向けの整備が一部整いツアーなども行われるように。沢山の人が訪れるようになると上記のような「破壊行為」が行われることが心配です…。世界遺産に登録されると共に廃墟への理解も進むことを願います。
そんな「端島」ではどのような物語が見られるのでしょうか。金曜の夜は一緒に廃墟を楽しんでみませんか?
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