運転免許、MTとAT限定どちらで取る？

この時期になると免許を取得し終えた人も多いと思います。4月からの新高校3年生も免許を取りたい！と考えていると思います。そこで毎回話題になる「運転免許、MTとAT限定どちらで取る？」 という話題。

1991年に新設されたAT限定普通自動車免許。私は悩むことなく普通に取りました。なぜなら親から譲り受けたクルマが1974年式のMINIだったから。でも、現在はMT車がどれだけあるのかといえばほとんどないといっていい。そんななかでMTを取るメリットってどこにあるんだろう、ということ。そこを少し掘り下げてみます。

AT限定で充分？

MTなんて必要ない！という人にも限定がなくて良かったと思えることは日常から外れたところでやってきます。例えば引っ越し。レンタカーで2トントラックや軽トラックなどを借りて自分でやった場合、そのクルマがMTである場合はかなりあっていいと思います。もちろんATのものも選べるんでしょうが探すのが大変かもしれません。

私が生きてきた37年間で必要があったのはこの時だけ。あとは趣味や実用で自主的にMTに乗る機会だけだったと思います。

あとは就きたい職業においてMTが必要になる場合は必ず取っておくべきでしょう。クルマ関係の仕事に就きたい方は当然。受付の女の子も慌てて限定解除しているのを見たことがあります。あとで限定解除すればいいや、は社会人だと時間が制限されるので大変です。

どんな職種に必要になるかわからない！って人は求人サイトなどを見て「MT免許必須」と書いてあるはずなので確認してみてください。

スポーツタイプのクルマに乗りたいんだ！

小さい頃から憧れていたあのスポーツカーに乗りたいからMTで取るんだ！っていうひとに悲しいお知らせを…。最近の高めのスポーツカーはほとんどパドルシフトと呼ばれるハンドルについているゲームのようなシフトとボタンで操作するものや2ペダルシフトといってクラッチがないモデルが多くなっています。

なので、むしろ旧車に乗りたいというほうが理由になりつつあるんじゃないかと思います。あとはクルマというものを純粋に楽しみたいとか。そういった層以外にはクルマはあくまで移動手段になってしまっている現実がありそうです。

判断基準を変えてみる

実際AT以外の車種を乗る機会は国内ではほとんどないような気がします。どちらにしようか悩んでる人は「自分の可能性を拡げたいか」を基準に考えたらいかがでしょうか。「国内だけではなく海外にもいって活躍したい」、とか「どんなこともできるようになりたい」など基準をクルマから外してみると考えやすいかもしれません。

ひとつだけいえることは「可能性は土台が広ければ広いほど高くなる」ということ。自分でできることがひとつでも多い方が自分が思い描くものに手が届きやすくなるということだと思います。これはクルマの免許だけではなく全てのことに通ずると思います。

AUTOSPORT特別編集 レーシングカートテクニック完結編

AUTOSPORT (オートスポーツ) 2015年 4/10号 [雑誌]