ぼくはくるまをせっけいするひとになりたい。
私は父の影響か、物心ついた頃から自動車(特にmini)が大好きだった。それこそ買ってもらうおもちゃは「トミカ」だけ、「エンジン音」「ドアの閉まる音」で車種がわかるくらいに。
そんな私だから幼稚園の時の将来の夢は?との問いに「ぼくはくるまをせっけいするひとになりたい。」と書いた。幼稚園児のくせしておじいちゃんのお古のドラフターでいろいろ何やら書いていたのを覚えてる。
でも私はその道に進むことはなかった。通信制の高校に通いながらなんとか「デザイン系の専門学校」に入った。悔やまれることは高校で英語を専攻しなかったことで美術大学を目指せなかったことかな。
そこで私は今まで好きだったデザインとCG、そして3Dグラフィックを学ぶことになる。その時に私は「実際の車が作れないのなら、映像の中で作ればいい!」と思うようになって一生懸命3DCGを勉強した。ちょうど「頭文字D」が映像化された頃だね。
でも映画とかではなく、その当時流行だした「次世代ゲーム機」のソフトを作ってみたかった。でもそんな才能もなくて、3DCGができるということでTV制作会社に入ったが結局は会社側の嘘のようなもので、ADしながら某局のバラエティ番組のウェブサイトを作るために独学でHTMLを学んだ。まだこれもまた後にとても役に立つのだから面白い。
紆余曲折があって、とうとう「運命」なのかなんなのか…「点と点が線」となり繋がる時が来た。「3DCG」をやっていた経験が、車を設計する際に使う「3DCAD」に繋がったのだ。そんなこともあるのね…なんて思った。それによって私は何十年というめちゃめちゃ遠回りをして「幼稚園の時の夢」を叶えたのだ。
派遣だったので「リーマンショック」でその仕事とは離れることになった。その夢の場所にいられたのはたった数年。それでもその時の経験は今でも夢を見ているかのように幸せだった。毎日を最先端の場所で過ごす。技術は常に磨かれる。日々試行錯誤が続く。こんなペーペーの意見すら通ってしまうこともあった。
ずっと続けられたら楽しかったのかなって。
残念ながら作った車は日本向けのものではないので自分で乗ることは叶わなかった。せめてUKで実際に走っているところ見てみたかったなぁ。
子供の頃の夢は叶った。大人になってからの夢はどうだろう?大人になったら夢をみちゃいけないのかな?私はそうは思わない。私の師匠は40歳で夢を叶えた。私もほんの少しだけ手伝っている。師匠の夢が叶うのも私の夢のように嬉しい。
私はまだ37歳、まだまだ先があるでしょ?事故で急に死ぬかもだけど、その時はその時。笑って死ねるようにバカみたいに夢を追いかけて生きてやるからさ。
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