「自動車モータースポーツ推進法案」可決したら何が変わる?
日本の国会議員にも物好きがいるものであって、しかも与党である自民党の古屋圭司衆議院議員が「自動車モータースポーツ推進法案」というものを今国会内で提出し実現を目指していくということだ。
日本では過去、幾度と「公道を使ってのレース開催」を試みてきた。モータースポーツに詳しくない人でもF1の「モナコグランプリ」というのは聴いたことがあるだろう。めちゃめちゃ狭いモナコの街を世界最高のマシンが爆音で駆け抜ける。それをクルーザーやらマンションから寛ぎながら眺めるセレブたち…。そんなのを日本でも開催したい!と。しかし「安全上問題がある」となんの検証もなく阻止され続けてきた。それを変えようというのがこの法案なのだ。
法案可決で本当に変わる?
古屋圭司通信 » Blog Archive » モータースポーツ振興基本法
この人がバカだなぁ(褒め言葉です)と思ったのは議員になると自動車の後ろの席に座ることになるわけで、自分で運転できないと。それがとてもつらかった…という。そのため自分でサーキット走行をしていたというほどのクルマ好きらしい。こういう本当のクルマバカが頭の固い警察や各省庁と丁寧に掛け合って、よりモータースポーツを身近なものにしようと努力してくれているというわけだ。
まあ法案が通ったからといってすぐに何かが変わるほど日本にはモータースポーツ文化は浸透していない。警察がよしとしても近隣住民はすぐによしとは言わないと思う。やはりレース=爆音、暴走族とまでは言わないが、それに近い印象は持っているはず。そうなってくると現実的なのはフォーミュラEだけなのかなって。
そのフォーミュラEとは
この映像は第9戦モスクワ。これを観ていただくとなんとなくフォーミュラEというものがわかっていただけるかと思う。エンジンの爆音のかわりに「キュイーン」というモーター音が聞こえる静かなレース。市街地開催なのでコースは単純だが電気の残量を上手く残しながらどこで前のクルマに仕掛けるかなど見どころある。
あと面白いのがピットインの際に「マシン交換」をする。電池を交換するわけにいかないらしく、その代わりにマシンごと乗り換える。その様は結構笑う。その他にも市街地特有の壁スレスレの走行の迫力。一瞬でも油断したらクラッシュです。
公式YouTubeにて2014-2015シーズンのレース全てが観られますので興味のある方は是非。
みなとみらい開催が面白そう
まあ日本開催があるとしてどこが候補になるのかと。よくモナコを模して熱海なんて言われるけどないよなぁ…。お台場はフジのお膝元だし(中継はテレビ朝日)。個人的には「みなとみらい」あたりが現実的かなと。横浜市長もどちらかというと賛成派らしい。
そこでこんなコースはどうだろうか…だいたい3.5kmくらい。ちょっと面白みに欠けるけど、ホテルが間にあったりスタンドを作れそうな場所を上手く通したつもり。
2017年くらいに開催できれば…と言われているので、MOB CHANNEL的には「みなとみらい開催」とこのコースを提案したいと思います。
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