ディーラーの営業さんにはもっと自社のクルマを愛して欲しい。
先日、S660見にいった時のこと。今回は試乗するつもりはなくエンジン音だけチェックしたかったのだが、メカの人が「試乗もできますよ、どうですか?」ということでしてみたのだが。少し待つときっちりとしたメカの人と真逆の寝起きみたいな営業さんが出てきた。
クルマの操作説明ナシ、試乗している間、無言。どっちに行くのかも直前にしか言わない。いきなり「どうですか?」と。何が?あんたの対応か?こんなんで乗ることを楽しめるのかなと。しかも試乗したコースが40km/h制限の直線のみ。こんなんでS660の魅力が伝えられると思っているなら拍手をしてあげたい。
降りてから例の「室内スピーカーからF1 V12エンジンの音が出るアプリ」のことを聴いたら「え、初耳ですねぇ…そんなのあるんですねぇ…知らなかったです。」その後も聞くこと聞くこと全部「知らなかったです」ですって。よくも寝起きみたいな顔で言えたものだなと。次回妻を連れていこうとしていたのだけどこの営業は嫌だとハッキリ思った。「嫌だなぁ…」じゃない、「嫌だ」と。
極めつけはクルマに向かい振り返ったらもういない。お見送りもナシかと…客を見て対応するタイプだったんだなぁ、やっぱり。妻の休みの日に一緒に行ったらあわてて本気の対応しそう。でもまあ対応なんてさせないけどさ。
正直こんなのが他のお客さんを相手しているんだと思うと申し訳ない。お客さんはそのクルマが欲しくてたくさん調べてくる。だって高い買い物だし、失敗したくないもの。だから全部聞きたいし、全部答えて欲しい。それには自社のクルマのことを愛し理解していなければいけないと思う。できることなら他社のことも知っておくべきだと思う。せめて競合車種だけでも。そして、たとえわからないことがあってもすぐに調べてその場で回答すべきだと思う。それがお客さんのために最低限するべきこと。
結局売れば売りっぱなしなんだろうな、この人…って感じられたらいくら値引きしてくれたとしても買わないよ。多少高くても親身にしてくれる人を選ぶ。クルマは買った時が終わりじゃなく始まり。そこからディーラーとの本当の関係が始まる。それを買う方も理解していないといけない。もし不具合があったときにすぐに親身に対応してくれるのとそうでないのは精神的にもかなり違うと思う。
クルマの購入を検討している皆さんも是非「あなたのことを考えてくれている営業さん」を選んでください。もし嫌だなこの人…と思ったらたとえ商談途中でも「いつもと違う人にしてください」とハッキリ言うのはアリなのですよ。だってクルマを買ったあともつき合い続けるパートナーみたいなものですから。