Hondaのリアシートの技術だけはガチ。
「i-DCD」、タカタ製の「エアバック」等で信頼を失いつつあるHonda。そんなHondaの本気を感じられるのはドリンクホルダーの数…というのは冗談で、リアシートなのです。
初代フィットからセンターレイアウトの燃料タンクを使い、ダウンダイブ、チップアップによるフラットで広いラゲッジスペースを確保できるようにした。これは正直とても使いやすい。そしてN BOX最新型ではそれにスライド&リクライニングを加え、より使い勝手が良くなっている。
ステップワゴンでは3列目を分割跳ね上げではなく、床下収納とした。これは正直構造上かなり無理をしている。フレームを極端に曲げることでその収納部分を確保しているのだが、極端に曲げるということは後方衝突から不利になる。それを見事に解決しているからこそ、この床下収納とフルフラットを実現している。
そして今回のジェイド。ただのパタンとシートバックを前方に倒してフラットになると見せかけてひと工夫。シートバックを前方に倒した後、座面を後方に引っぱり床下の収納部分に落とすことで窮屈なスペース内でダウンダイブできず床面が高くなるの実に上手く回避している。
フラット。このキーワードを元にHondaはラゲッジスペースを広く使いやすくしている。この気遣いはユーザーにはとても嬉しい。気遣いを更に製品の品質にまで拡げていって信頼を回復して欲しい。
そして、昔のHondaのような面白い楽しい車を作って欲しいと思います、切に。